スノーボードにおいて何よりも大事なのは、バランス能力です。
バランス能力が低ければ、すぐコケてしまいます。
へんなコケ方をすると怪我をする可能性も高くなります。
普段からバランス能力をアップしておけば、コケる確立も低くなるはずです。
まずは自分のバランス能力を知り、そのうえでトレーニングを積むことで、バランス能力をアップすることができます。
バランス能力を知る測定方法、閉眼片足立ち
「閉眼片足立ち」は文部科学省が行なっている、新体力テストにもある項目です。
とにかく文部科学省が行なっているので、れっきとした測定方法ですね。
閉眼片足立ちのやり方
目をつぶって、片足立ちになる!
と、まあ、やることはそれだけなんですけど。
文部科学省によると細かい指定があるようです。
やり方
- 素足で行う。(靴やスリッパ、靴下は脱いだほうがいい良いみたい)
- 両手を腰に当てて、どちらの足がやりやすいか確かめて、やりやすい方で行う。
- 目を閉じて、腰に手を当てて、片足を上げる。(足が5センチ浮くぐらい)
- 何秒できるかタイムを図る
こうなったら終了
- 上げた足が床についたり、軸足についた時
- 軸足の位置がずれた時
- 腰に当てた手が外れた時
閉眼片足立ちの平均
20代 | 60秒前後 |
30代 | 50秒前後 |
40代 | 40秒前後 |
50代 | 30秒前後 |
60代 | 20秒前後 |
70代 | 10秒前後 |
あなたがもし、このタイム以下なら、バランス能力が低下している可能性があります。
でも、これ結構むずかしい・・
僕も実際にやってみましたが、2〜3秒で、足ついちゃいました。
やばいですね、バランス能力80代レベルです。
そんなはずはないと、何度か練習してみて、一番いいタイムが30秒でした。
ちなみに僕は40歳です。
う〜ん、こりゃあバランス能力落ちているな。
閉眼片足立ちはそのままトレーニングになる
僕は気がつきました、閉眼片足立ちを毎日やれば、確実にバランス能力はアップすると!
なぜなら、この閉眼片足立ちは、錐体外路のトレーニングになるからです。
錐体外路系とは?
体を動かすには主に二つの回路があって、錐体路と錐体外路です。
簡単に言うと、
錐体路は、自分の意思で体を動かす事。
錐体外路は、無意識で勝手に調整される動きの事。
例えば、パンチを繰り出す時に、拳を前に突き出すのが、錐体路で、拳を突き出した時に、体がブレないように筋肉を微調整するのが錐体外路のやくめです。
片足立ちになった時に、足元の筋肉が、自分でこう動かそうと意識していないにもかかわらず、活発に動いてバランスを保とうとしています。これがまさに錐体外路の働きによるものです。
錐体外路を鍛えると、断崖絶壁のを猛スピードで走り抜けられる?
火サスのラストを思い浮かべてください。
崖の端っこで犯人が追い詰められているはずです。
みなさんは崖の端っこを全力ダッシュできますか?
僕は無理です、怖くて、立っているのもままならないでしょう。
でも、野生の動物は、崖の端っこを、躊躇することなく、猛スピードで走り抜けます。
これは錐体外路が発達していて、バランス能力が高いからです。
野生の動物の身体能力をもってすれば、間違って崖から落ちることはほとんどないんです。
人も錐体外路を鍛えれば、崖の端っこを全力ダッシュできるかもしれません。
でも、危険なんでやならないでくださいね。
毎日トレーニングとして閉眼片足立をやる
スノーボードはバランスが大事です。
そしてバランスのキモは錐体外路です。
錐体外路は片足で立ってフラフラしている時に、勝手に働いています。
大人になるとだいたい生活パターンが決まってきて、いつもおんなじ行動パターンを繰り返すばっかりになります。
決まった時間に電車に乗って、会社に着いたらデスクに座って、仕事が終わったら、また電車に乗って帰る。
決まった動きばっかりをしていると、それ以外の動きが鈍くなる、これではバランス能力が高まるはずがありません。
だから、積極的に身体を不安定な状況にして、錐体外路を刺激していくことが、バランス能力のアップにつながります。
閉眼片足立ちだったら、いつでもどこでも、お手軽にできます。
これは毎日、閉眼片足立ちをやってバランス能力をアップするしかないですね!